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【西陣織八寸名古屋帯】
―三色段熨斗目―
勝山さと子
三色の段熨斗目で織り上げられた八寸名古屋帯。 画像をご覧頂きました印象はいかがでしたでしょうか。 煌びやかとか、華やかとか、そうした印象の帯ではありません。 むしろ西陣の織物としてそれは素っ気ないほど、そんな風情を醸し出しています。 こうした帯は一見単なる地味な帯に見えるかもしれません。 そしてその地味な帯という印象も必ずしも間違った印象であるとも思いません。 しかし、画像でお判り頂けますように、こうした帯は着物と適わせることによって初めてその真価を表してくれるのです。 よくある、いわゆる何の創意もない無地感覚の帯は個性的な着物の上に適わせるとまったくもって表情が沈んでしまい、布そのものに力の無い、無機質な布と言った感じを露呈してしまいます。 この名古屋帯にはそうした無機質な表情は感じられません。 一見素っ気なく見えるそれは着物に適わせた途端、その表情の美しい変化に舌を巻くのです。 着物を手なづける力のなんと満ち足りていることか…。
つまり、素っ気ない程、そんな印象であればあるほど、一見無愛想であればあるほど、着物に適わせたときの表情が一変するのです。 もちろん帯そのものに力量があることは言うまでもありませんが。 たとえば華やかになりがちな総柄の小紋や紬の着物に無地感覚のの帯を適わせる、いわゆる「柄on無地」言うスタイル、無難と言えば無難です。 その印象を否定するつもりはありません。 でも、難しい柄物の着物に単純に無地の帯(柄や模様が無いだけという意味において)と言うのも上で触れましたように単に無難な帯合わせをしただけ、それは始めからお洒落を放棄してるようなもの。 無地感覚/無地織の帯は事程左様に選び方に注意が必要です。 こちらは無地感覚とは言え、単なる無地に留まらない… 質感の織り込まれた無地感覚、この帯を無地感覚と呼んでいいものなのか分かりません。 もっと言えば眺めていれば眺めているほど私の目には無地感覚にさえ見えなくなっているのです。 極めて秀逸で素敵な織物です。
※現品限りです。
※林宗平氏の本塩澤御召/洛風林の塩繭で織られた上代菱紋にに適わせてみました。
商品番号 |
EGJ-NAOR-5 |
商品名 |
西陣織八寸名古屋帯/三色段熨斗目 勝山さと子 |
品質 |
絹100%※金銀糸箔を除く |
価格 |
¥242,000(帯地のみ仕立て無し/税込) ¥252,500 (かがり仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
八寸程/ 九尺七寸~八寸程※お仕立て上がりの際のサイズ |
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