小糠雨
穂に出てゆらぐ
草の花
芝尚子
あを
【野蚕八寸名古屋帯】
オリッサの野蚕タッサー
手紡ぎ/手織り 野蚕糸100% 着用時季・通年
野蚕糸布「カティヤ」はインド北東部、オリッサ州に生息する野蚕の紡ぎ出す糸で作る紬織物です。 印度政府繊維省中央シルク局認定のwild silks of India 「カティヤ」は日本で見慣れたお蚕さんがつくる「繭」とは印象を全く異にします。 日本の繭と言えばカタチは卵型、色は白、大きさは親指ほど、それに対し、野蚕のそれは、形は不規則なひし形? 大きさは煙草の箱の半分ほど、そして色は光沢を抑えたゴールド、なんとも不思議な、またなんとも神秘的な印象を呈しています。 言わば、ヒトの手がまったく加えられていないのですね。 大自然が生み出した形/色なのです。 インドに自生する食物を食べて成長した野蚕だけが保つ、言わば自然の恵みのカタチなのです。
そして糸が積まれ、自生する植物染料にて染色されるのです。 何もかもが、言わば、このインドであるからこそ「カティヤ」であるのだと思います。 この織物で極めて特徴的なのは、なんと言ってもこの「色」ではないでしょうか。 工業生産された精練糸ではないため、糸のその一本一本がすべて異なった染色浸透率を保っています。 つまり、同じ色をかけても同じ色には染まらないのです。 そのため、ご覧頂けますように一本一本に濃淡があり、深みを保った色彩印象となっています。 決してデザインされた「色」ではないのだと思います。 あくまでも自然なのです。 商品としてその個性を誇るための染色ではないのです。 すべては「そのとき」による発色なのです。 もちろんですが、適当に染めている訳ではありません。 こんな感じの色、で染め出す訳なのですが、「色」をデザインしているのではなく、そのときに、そこにつくられた色、を染めているのです。 こうした“植物染料”は二度と同じ色に巡り会うことはないのです。 部分をとれば、そのどこにも特別なことは施されていないのです。 にもかかわらず、ある塊として見ると、明らかな個性が創発している。 それだからでしょうか、とてもsimple/シンプルな印象の中にもナチュラルな美しさを際立って感じられると思います。
さてこちら、お色目はと言いますと、ご覧頂きます通りなのですが、いわゆるところの生成り、です。 つまりオフホワイト、白ではない白、僅かに黄色みを帯びた白、です。 時間帯や陽光、室内によって微かに色の質は変わりますが、大きな変化ではありません。 天然の素材、天然の繊維から育まれた紬織物です。 染織は植物染料となります。 ランダムな糸にてざっくりと織り上げられたその風合いは、大島よりも結城や小千谷紬と言った光沢を抑えた紬の着物に、また、片貝木綿、伊勢木綿、綿薩摩、久留米絣などの木綿にお使い頂いてもとても素敵ではないでしょうか。 琉球絣のような琉球染織にも自然な寄り添いをみせると思います。 お手持ちの着物を想い浮かべてみてください。 意外とイメージし易い帯だと気づかれる筈、、。参考コーデ画像は青戸泰恵さんの作品「出雲絣」です。
商品番号 |
HST-HTT-11 |
商品名 |
野蚕八寸名古屋帯 |
品質 |
絹100% |
価格 |
¥65,000(表地/税込) ¥76,000(かがり仕立上/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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