紫陽花や
緑の粒の
たいらかに
赤座典子
あを
【手織九寸名古屋帯】
蚕品種/ぐんま200 柳崇 作
着用時季・盛夏を除く3シーズン/春・秋・冬 さらりとした風合いですので初夏もお使いいただけそうです。
経糸と緯糸の交差から生み出される織物、それが平織でも綾織でも経緯の糸の交差から出来上がることに変わりはありません。 帯地を織るためには、必ずそれを織り上げるのに必要な糸の分量よりも余分に糸を作ります。 その理由は単純です。 織り上げるまでに糸が足りなくなってしまうことを防ぐためです。 そのために必要な量よりも多くの糸を染め、万一の不足に備えます。 つまり…、1反の帯を織り上げるために必ず余糸(残り糸)を用意するのです。
柳崇氏の工房には小枠に巻かれた多くの残糸があります。 なんだか残糸というと糸くずと思い違いをされることがありますが、そうではありません。 余分に染めて使わなかった糸、つまり予備の糸です。 ならば、それらを使い作品を作ればいいじゃないか、と。 こちらに掲載の作品は柳崇氏制作の九寸名古屋帯です。 柳氏の保管する残糸で織り上げられた九寸名古屋帯です。 残糸織りは想像とは異なりとても難しい織物です。 様々な糸をどのように組み合せるか、いかようにも、幾通りにもなる中から一つを選び出すのです。 民藝運動の主唱者である柳宗悦は「残糸を使い織られたものに醜いものは無い」とその著書に記しています。(柳宗悦氏の甥で染織家であった柳悦博氏は柳崇氏の父)
掲載の作品は丁寧な仕事ぶりが画像からもお分かりいただけると思います。 シンプルであるがゆえに正確無比な美しさが求められるのです。 よく見掛ける横段の織物とは一線を画した、美しくも素敵な帯地です。 お単衣の着物、袷のお着物にお楽しみいただけます。 こちらの帯は、お使いいただける範囲が広く、6月の小千谷縮・明石縮などカジュアルな着物を初夏にお召し物にお使いいただける訳ですが、絽縮緬な紗合わせなどのお着物にもお使いいただけます。 ※参考コーデは墨色の吉野間道紬着尺に適わせています。
商品番号 |
IKR-OTK-344 |
商品名 |
柳崇 作 残糸織九寸名古屋帯 |
品質 |
絹100% |
価格 |
¥374,000 (帯地のみ仕立て無し/税込) ¥385,500 (芯仕立て上げ/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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