七夕笹
星ふる如き
希いごと
桐島加代子
ろんど
■型絵染/九寸名古屋帯-絽縮緬 ―星まつり―
制作/荒川眞理子
ご存知のように七夕/棚機は別名星祭り、遡ること平安時代から続く五節句の一つです。 ちょっと調べてみようと平安時代から今日に至るまで七夕の歴史を紐解いてみても、難解な解説ばかり、、。 一言で平安時代、と言われても四百年にも及ぶ永き歴史、その中で斯々然々…などと七夕に関する解説を調べたまま貼り付けたところでこの作品の魅力の何かをお伝えすることにはならないでしょう。 申し上げるまでもなく、この帯の魅力は単にそうした歴史に交わるものでは決してありません。 作品を通して伝わりくるものは制作者である荒川眞理子さんが創出した星まつりの記憶そのもの… 更に言えば、星祭りを織姫に由来する題材とするならば、まさに現代の染織家が創出するに相応しい作品なのかもしれません。 見ていると唯それだけで笑みがこぼれてしまう、冷静に観て(観察)いるつもりでも、いつの間にかそれとは裏腹に心が浮き立ってしまう… 心躍る…とはまさにこんな事を言うのかもしれません。
天の川?を想わせる星降る背景にいくつもの短冊が散りばめられています。 短冊には願い事の代わり?に雲や雪、稲妻に夕立でしょうか? 様々な文様が描かれています。 制作者の荒川眞理子さんはいったいどのような祈りを籠めたのか、ちょっと聞いてみたいですね。(笑) 星飾りも見えますね。 印象的に目に映るこの瓢箪はなんなのでしょうか。 市松模様? チェッカーフラグのような文様で描かれた瓢箪です。 ちょっと日常とは隔絶された趣を想わせます。 古より今日に至るまで伝えられる七夕飾りの文様、吉祥を願い、祈りの対象である筈の文様、本来日常に根差した筈の文様が、なんとなくシュールレアリスムな印象を伴って目に映るのは七夕祭り、星祭り、いわゆるお祭り事に由来するからなのかもしれません。
そう、非日常的… そう感じるのはお祭りごとに由来するという事だけではないように思います。 それはきっとこの型絵そのものが保つ秀逸さ、ハッと心を掴まれる彩色の巧みさに在るのかもしれません。 日々の暮らしの中で型絵染を目にすることは殆ど無いように思います。 無国籍な彩色が溢れる街中で「和」の彩りを目にすることも多くはありません。 こちらは典型的な七夕の文様でありながら、それだけを想わせるものではない。 和を想わせながらそれだけに留まるものではない。 制作者の記憶が浮き彫りにされたかのような構図、深層感性が描き染め上げたかのような彩、星を眺め、物語を想い、星に願いを籠めて創作された… 日常の扉の向こう側にある世界を想像させてくれる…。 荒川眞理子さんの心の扉を開いてみればきっと…。
※縮みのお着物、例えば結城縮や小千谷縮、明石縮などに適わせますととても素敵ではないでしょうか…、上布や芭蕉布などにも素敵な寄り添いを見せてくれるかと思います。 絽縮緬ですので5月の早いお単衣から盛夏、秋のお単衣まで長くお使い頂けます。
商品番号 |
NAGOYA-SOME-36418778 |
商品名 |
型絵染九寸名古屋帯/荒川眞理子・星祭り・絽縮緬 |
品質 |
絹100% |
価格 |
¥388,000 (表地/税込) ¥399,500 (芯仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸二分程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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