【型絵染九寸名古屋帯】
―りぼん―
紬地
制作/荒川眞理子
着用時季・※盛夏を除く通年


１２月、それは人々の夢や願いが叶う季節。
街にイルミネーションが灯り、クリスマスソングが流れる。　ワクワクする気持ちは何故なのでしょう。　この世界が魔法にかかれば良いのに…、そうすれば奇跡は思いがけず様々な場所で時を選ばず起こるのです。　贈り物の包みの中には何が…。　赤いりぼんを解いたら。。。　　そんな想像をかき立てられる作品です。　　 　

型絵染の染織作家、荒川眞理子さんの手によって描き染められた作品「りぼん」。　染められる彩色は基本発注者（この場合は弊店きもの水流）の意向によるもの。　しかし、真に興味深いと感じることは、実際に描き染められた彩色は荒川眞理さんが“その時に美しいと感じた色”。　そう…、制作者が意図せず創色を加えるのです。　もちろん全く違う色で染めるという意味ではありません。　桑の実色が紫紺に変わる、そうゆうこと。　　求められたオーダーを丁寧に映したうえで荒川眞理子さんの経験や感性を加えた創作彩色。　つまり、荒川眞理子さんの堆積された美意識が溶かし込まれた作品です。
※本作品は弊店が地色を指定して創作依頼いたしました。１点のみの販売となります。 　

敢えて霞を残した型絵染作品は手掛けた制作者の高い感性と美意識を感じます。　合わせる着物によって様々な装いの愉しみを想わせてもくれます。　もちろん染帯ですから、当たり前に言えば合わせる着物は紬の着物、つまり織の着物かと思います。　でも、こうした帯はそうした固定観念だけでなく装う方の趣向を最優先して欲しい。　たとえば無地のお着物に…、或いは江戸小紋に…、もちろん紬や木綿のお着物に…、　季節柄冒頭でクリスマスに触れましたが、クリスマスに限らず、結婚記念日やお誕生日、など節目節目の際にとても素敵だと思います。　もちろんカジュアルなシーンでしたらどんな時も。