葛引けば
大地の力
引き戻す
城石美津子
京鹿子
【手織八寸名古屋帯】
―葛布― 経糸/葛100% 緯糸/葛100% 制作/小田島克明
適季・春単衣~盛夏~秋単衣 真冬を除く通年お使い頂けます。
日本では古くから葛の繊維で布が作られており、「藤布」「しな布」「芭蕉布」等とともに古代布としてよく知られています。 葛布の原料となる葛の蔓は、通常六月、七月、八月頃、山野に自生しているものを採取します。 葛蔓は外皮、内皮、木質部からなり、その内の内皮と呼ばれる部分が葛布繊維の原料となります。 葛蔓は釜で煮立てた後一昼夜流水に浸し、その後室(むろ)に二日程寝かせます。 室から取り出した葛蔓は外皮を取り去り、木質部を抜き取り内皮だけにします。
さて、織、ですが、まず繊維を糸にします。 繊維を縦に細く裂いたものを結び合わせ、1本の長い糸の束を作ります。 葛蔓の採取から葛苧仕上げ、葛つぐりまで全てが手作業、織りの作業も昔ながらの手織りです。 遠州の葛布は緯糸に葛布繊維、縦糸に綿糸を合わせた交織の葛布が織られますがこちらでご紹介の葛布は経緯ともに葛が使われます。
無地感覚の帯ですが無地ではありません。 黒みの交差する牡丹色はよく見ると浅蘇芳や紅鳶、墨黒などの色の糸が織り交ざることで黒みを帯びた牡丹色に見えています。 それ故にお色目もあまり見掛けるものではありません。 極めてシンプルな印象ながら、とても丁寧に織られています。 且つ、単衣~夏に心地良いサラリとした涼感が感じられます。
こちらの帯は、まず何と言ってもお使い頂ける範囲が広い、と言うことが挙げられます。 絹紅梅・綿絽などの浴衣地や小千谷縮・明石縮などカジュアルな夏のお召し物にお使い頂ける訳ですが、弊店では明石上布などの夏絹の着物、越後上布や宮古上布、芭蕉布など上等な麻の着物、絽縮や絽縮緬の着物なども対象としてお奨め致しております。※参考コーデは越後上布、誉田屋の浴衣に合わせております。
商品番号 |
OTK-NAOR-874 |
商品名 |
手織八寸名古屋帯/「葛布帯」 |
品質 |
葛100% |
価格 |
¥255,000 (帯地のみ仕立て無し/税込) ¥265,500 (かがり仕立て上げ/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸程。/ 長さは九尺八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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