虚空より
花の散り来る
蔵王堂
熊岡俊子
雨月
【西陣織九寸名古屋帯】
―ペルシャ唐花回々錦―
制作/洛風林
ペルシャ唐花回々錦と銘されたこちら、、。
ペルシャ… その国の名にロマンめいた感覚を憶える方もいるかもしれません。 現在は国名はイランとされているので、ペルシャとイランが同じ国だと知らない方もいるかもしれないですね。 実際ペルシャ猫は耳に心地良いけれどイラン猫… なんだか素敵な響きではないですね。(笑) ペルシャはそもそも西洋における呼称なのですが、こと、染織におけるシルクロードの史実を遡れば、やはりペルシャと記す方が時代考証に適っていると言えるかと思います。 こちらの「唐花回々錦」はペルシャより伝わる金モールの古裂をもとにデザインを起こしています。 そもそもは宗教にちなむ意匠なのかもしれませんが、こうして日本に伝来し、再構築/リ・デザインされ、創作されたそれはむしろアラビアンナイトに代表されるアラジンと魔法のランプや空飛ぶ絨毯、アリババと…などエキゾチックな空気を感じます。 範としたペルシャの古裂、やはりそれはエキゾチックな趣のものと思いますが、こうして洛風林の手で帯として織られたそれは異国情緒の香りの中に不思議なのですが、西陣の文様美も確実に感じられるのです。
洛風林が手掛ける帯は改まった装いが求められるお席においてもある種の安心感のようなものが感じられます。 ペルシャ唐花回々錦と銘されたこちらもそう。 およそ伝統的/トラディショナルな印象ではないこの織物、和を想わせることのないこの意匠がなぜそう想わせるのか。 出典がどこであれ、洛風林の歴史に織り込まれ、洛風林の叡智で織り上げられた時、その時すでに日本のトラディショナルであり、西陣織のトラディショナルであり、伝統的と想わせるからなのかも知れない。 茶席において好まれ、粋人に愛好され、文化人の趣向に添うと思われるペルシャ唐花回々錦は確実に「礼」を意識させ、「和の品位」を想わせ、場においては正統な品格/格調を感じさせ、時に洒脱な印象さえも与えてくれるのです。
※本場大島紬/一元絣ベタと適わせてみました。一元絣が細かすぎてうまく写りませず、申し訳ございません。
商品番号 |
RFH-SKM-066 |
商品名 |
洛風林/ペルシャ唐花回々錦 |
品質 |
絹100%※金銀糸箔を除く |
価格 |
¥253,000(帯地のみ仕立て無し/税込) ¥264,500 (芯仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
八寸~八寸一分程/ 九尺七寸~八寸程※お仕立て上がりの際のサイズ |
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