満月の
空一枚を
奪ひけり
竹田ひろ子
ろんど
【西陣織九寸名古屋帯】 ―夾纈花文― 制作/洛風林
範とされたのは正倉院宝物(正倉院御物/ごもつ、ぎょぶつとも言われます。)にある「花葉文夾纈薄絹」 洛風林にて膨れ織の技法により制作されました。 シルクロードの終着点とも称される正倉院、宝物には西方からの舶来の品々が多く、ペルシャ、ギリシャ、エジプトなどからの伝来品、そして唐代の影響を受け、伝来したとされる品々も多く保管されています。 こうした何かを範とした織物と言うものは本質のなにかしらを
解いているようでいて、範そのものではない。つまり、制作者は実在しないモノをイメージする力を持っているのです。 ふわっと浮遊したような織感、どこにも属さない作品性、創作(創造)の意味を理解する数少ない制作者。 古典的な意匠と現代的な意匠、洛風林というテイストで再構築された一品です。
ひとつの「織物」として完成された美しさが、見る目を通して脳裏隅々を満たしてゆきます。 秀逸な意匠が帯地としての工芸的価値観を高めていると言ってもよいのだと思います。 抑制の効いた色彩印象でありながら、どこか凄みを含み、物足りなさを感じさせることはない。 そう感じさせるのは、織の巧みさと意匠/デザインが高い次元で見事に相俟っているからこそなのだと思います。 そしてそのままそれはこの帯をお選びになり御使いになる方の感性や趣向の高さを想わせてくれるのです。 こうした帯は極めて「美意識」の高い機屋の手によって初めて可能となる意匠/デザインであり、上質を極めた「西陣織物」でもあるのです。
さてさて、、、では、どのようなお着物に適わせるのか…なのですが。 たとえば色無地や附下、江戸小紋などにお使い頂けるのはもちろんなのですが、上質な紬織物、あるいは御召織物に御使い頂きましても素敵な装いとなるかと思います。 網代が美しい結城紬や無地の小千谷紬の諸紬、無地の結城紬に適わせてみました。 必要以上に光らない光沢を抑えた質感が紬織物のマットな表情にとても美しく映え、想像以上に素敵でした。 ※参考画像/網代格子の結城紬、諸紬の小千谷紬、灰水色の結城紬。 画像の数倍素敵です。 ご参考までに、、。
商品番号 |
TNM-OOE-0111 |
商品名 |
西陣織九寸名古屋帯 夾纈花文 制作/洛風林 |
品質 |
絹100%※金銀糸・箔を除く |
価格 |
¥0 (芯仕立て上げ税込) ※注:¥0円表示となっておりますが0円での販売ではございません。本品は仕立て上がっておりますのでお値打ちにご案内させていただきます。(※お仕立て上がり新品未使用)価格はメール/お電話にてお問合せくださいませ。 ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
八寸~八寸一分程/ 九尺七寸程 ※お仕立て上がりの際のサイズ |
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