酩酊に
似たり牡丹の
園にゐて
杉山瑞恵
雨月
【穀紗九寸名古屋帯】
―牡丹唐草文― 制作 福岡裕典
着用時季・単衣~盛夏
名称の穀紗とは織り文様が、穀物/米を並べたように映ることに由来しています。
穀紗は綟り織で織られた透け感のう美しい絹織物。 歴史を遡ればは古く、中国では唐の時代から宋にかけて流行し、日本においては正倉院宝物の織物にも見られ、公家の装束にも使われています。織りは複雑で緯糸に強撚糸の経糸を2本ずつ絡ませて織り上げます。
こちらに掲載の穀紗は、牡丹唐草文を意匠として織り上げています。雅楽の装束などにも使われたことから、雅やかで垢抜けた表情を保ち、搦み織特有の透明感と多彩を用いない透明感は単衣/夏の装いに欠かせないものとなっています。
鳥の子色に近いはちみつ色で織り上げられた地色は如何にも京の都の織物を想わせる「品格」を想います。 こうした「色出し」を見せられると、やはり長年に渡り積み重ねられた西陣の歴史の深さを想わざるを得ません。 同じ礼装の帯地でも他産地の帯と比して如何にも京都の織物「都」の色歴史が色濃く反映されているように感じられます。 色彩は落ち着いた「控え目」な色調とされています。 それはときにこうした織物から感じられる「凛」とした印象をもたらすものではありません。 言うなれば”やわらかな静寂”とでも表現すれば適うのでしょうか。 張り詰めた緊張感を想わせる意匠ではないのです。 とは言えありふれた日常的な印象ではもちろんありません。 古より伝わる名物裂/牡丹唐草をその範としながらも、この帯地を手掛けた制作者の美意識の籠められた牡丹唐草でもあるのです。
※色無地や絽の附下、小紋など、余所行きの着物だけでなく、夏結城や夏大島、無地の小千谷縮、能登上布など、お単衣/夏季の着物にお使い頂けます。
商品番号 |
IKR-OTK-35 |
商品名 |
穀紗九寸名古屋帯 牡丹唐草文 |
品質 |
絹100% |
価格 |
¥158,000 (帯地のみ仕立て無し/税込) ¥169,500 (芯仕立て上げ/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸程。/ 長さは九尺七~八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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