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【八重山上布】 八寸名古屋帯/波筬 制作/新垣幸子 日本工芸会正会員
経糸/苧麻糸
緯糸/苧麻糸
八重山上布とは八重山諸島に自生するからむし/苧麻から手績みされた苧麻糸を織り込んだ草木染めの(※主に紅露)手織苧麻織物。 古くは赤縞上布と称されていた八重山上布。 当時は貢納布として物納されていた上布です。 こちらの制作は新垣幸子氏。 沖縄県において重要無形文化財技術保持者に認定されています。 1991年に沖縄県より指定文化財技術保持者の認定を受け、制作のみならず、文化財の保存の仕事にも携わっておられる染織家です。 八重山上布は新垣幸子氏の人生そのものだと聞きます。 日々機(はた)と向き合う新垣氏の創る八重山上布は古典的な機構と伝統的な意匠を現代的なテイストで再構築した、新垣幸子氏独特の八重山上布と言えるのかもしれません。
こちらに掲載させて頂きました八重山上布、生成り地や素麻地に民芸的な絣模様が配されたものとは趣が異なります。 ご紹介させて頂きます八重山上布、全体に波筬を使い織り上げられた揺らぐような格子が魅力的な逸品です。 シンプルではありますが、複雑精緻な美しさを感じます。 こうしたシンプルな意匠は参考コーデ画像のようないわゆる「無地織」と呼ばれるキモノ地に適わせてみると格子の美しさがが更に際立ちます。 他に長板中形の着物、有松絞りの上等な絞りの着物、十絣の麻織物、久留米絣などなど、案外帯合わせが難しいとされるそうしたお着物にも適わせやすいかと思います。 加えてすべてが自然素材、天然染料で染められた糸でつくられた帯や着物は年月とともに加わる変化も愉しむことが出来ます。 それは決して古びてゆくのではなく持ち主となる方の暮らしと共に味わいが加わってゆく、そうゆうことなのです。 もっと言えば、自分のものとなったその時から、持ち主と共に育ってゆく、そんな愉しみを齎してくれる、それも自然素材の極めて大きな魅力の一つでもあるのです。
【新垣幸子】 1945年熊本県生まれ 沖縄県石垣英富工房にて八重山上布の捺染技術指導を受ける
1973年自身の工房を開設 1983年沖縄県工芸公募展優秀賞受賞する 1991年沖縄県指定無形文化財技能保持者認定される 1998年日本工芸会正会員認定 2008年多摩美術大学客員教授
商品番号 |
KMR-NAO-011 |
商品名 |
八重山上布八寸名古屋帯/新垣幸子 |
品質 |
苧麻(からむし) |
価格 |
¥385,000 (表地/税込) ¥395,500 (夏かがり仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
※お仕立て上がりの際のサイズは帯巾・八寸~八寸二分程。/ 長さは九尺六寸~八寸程。多少の変更は出来ますのでお尋ねくださいませ。 |
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