花の影
のせてふらここ
揺れてをり
近藤紀子
槐
【西陣織九寸名古屋帯】
―スペイン花鳥文―
制作/洛風林
スペイン花鳥文と銘されたこちら、、。
気が付けば、またもやスペイン花鳥文を仕入れている。 初めてこの帯地を見たのはいつの事であったのか憶えていないが、美しい羽毛にくるまれた体、碧い翼を持ち、蜜柑色の冠を逆立てる名も知らぬ鳥に忽ちのうちに虜になり(やや大袈裟をご容赦)夢中になった。 思わず名前を付けたくなるほど。(実際に付けてはいないが。)世界には何千、何万種の生き物がいるが、昆虫を除き空を飛べるのは鳥だけである。 神様の創造の中で唯一空を飛ぶ翼を与えらえた鳥。 おそらく創りし神も傑作だと思っているに違いない。
帯地の出典はロンドンはケンジントンにある英国の国立博物館(ヴィクトリア女王と夫アルバート公を礎とする。)に所蔵されるスペインの織物です。こうした織物を見る度にいつも思います。 美しいデザイン/designにおける「過剰」は、創造を彫刻する(削ぎ落とす)ことで整えることが出来ます。 しかし何もないところから美しさを引き出すことは出来ないのです。 もともと過剰を内に秘めている創造こそが、様々な思考の構築の中で英知の結晶を現出することが出来るのです。 意匠/designとは、極めて精巧に制御された「英知の結晶」と言えるのかも知れません。
ひとつの「織物」として完成された美しさが、見る目を通して脳裏隅々を満たしてゆきます。 秀逸な意匠が帯地としての工芸的価値観を高めていると言ってもよいのだと思います。 抑制の効いた色彩印象でありながら、どこか凄みを含み、物足りなさを感じさせることはない。 そう感じさせるのは、織の巧みさと意匠/デザインが高い次元で見事に相俟っているからこそなのだと思います。 そしてそのままそれはこの帯をお選びになりお使いになる方の感性や趣向の高さを想わせてくれるのです。 こうした帯は極めて「美意識」の高い者の手によって初めて可能となる意匠/デザインであり、上質を極めた「西陣織物」でもあるのです。 ※色無地、江戸小紋、小紋、附下、無地感覚の紬、御召などにお使いいただけます。 ※一部の画像にモアレ(波状の模様)で出てしまい見づらく申し訳ございません。実際にはそのような模様は入っておりません。
商品番号 |
RFH-SKM-0663 |
商品名 |
洛風林/スペイン花鳥文 |
品質 |
絹100%※金銀糸箔を除く |
価格 |
¥242,000(帯地のみ仕立て無し/税込) ¥253,500(芯仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
八寸~八寸一分程/ 九尺七寸~八寸程※お仕立て上がりの際のサイズ |
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