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【工藝絞り/巻き上げ絞り】 ―捩じり梅―
有松正藍染め手絞り
括り-近藤鈴枝・原田成男
染め-清水正雄
染料-本藍
こちら、「絞りの手」・「藍染めの手」を特に指定し、一点一点、絞り元に依頼した工藝絞り品となります。 わざわざ「工藝絞り品」とお伝えしましたのはよくある有松絞とはその成り立ちがまったく異なるものとなるからです。 確かにこちらも有松にて絞られた有松絞りと言うことに違いはありません。 唯、こちら、現在ではほぼ途絶えてしまっている「絞り染色技法」を用いて一点一点創作された「工藝品」としての「有松絞り」なのです。
つまり、古来から伝わる絞り技法を用いて、天然藍で染める、とした工藝染織品となるのです。 機械絞りや、国外に作業を依頼して絞られた産業品/量販品とはその性質がまったく別なものとなる訳です。 どちらが良いかと言うお話ではありません。 産業として図れば、こうした「工藝絞り」は存続すら難しいものとなります。 コストを図り、量産を計らなければ、伝統産業は立ち行かなくなります。 現在、有松絞りが四百年もの伝統を続けているのは、そのほとんどが産業として量産が計られ、生産が計れているからに他ならないのです。
絞りもここまでくるとなんだか裁ちを入れてしまうのが、勿体ないと思ってしまうほどの出来映えですね。 図案が描かれ、型紙が彫られ、青花が摺り込まれ、括りが施され、染色され… 糸が解かれて初めて絞り工藝品としての姿を表すのです。 しかし、あれですね、こうした工藝品に私などが稚拙な解説を付けるのは、なんだか失礼な感じさえしてきますね。
さて、こうした工藝絞りをどのように愉しむか、それは装う方の感性次第です。 もちろん浴衣ですから、浴衣としてお召し戴くことを想って絞り、染められている筈です。 しかし、これほどの質感となると、浴衣としてお召し戴くだけでは、なんだか勿体ないと感じてしまうのは私だけではないように思います。 そう思いませんか?
※柄は同じではありませんが着姿モデルの画像のような感じの着姿になります。 ご参考までに。
商品番号 |
SIBORI-KOGE-00253 |
商品名 |
工藝絞り/有松絞り 巻き上げ絞り捩じり梅 近藤鈴枝 |
品質 |
綿100% |
価格 |
¥168,000(表地/税込) ¥186,500(浴衣仕立上げ/税込) ¥209,500(単衣着物仕立て)※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約3週間~戴いております。 【※お急ぎの場合はお申しつけください】
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巾/ 長さ |
約1尺~一尺弱(※およそ37,5cm)・身長165cm位迄/裄1尺8寸5分程度まで |
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