藍染めの
工程いくつ
藍を刈る
稲嶺法子
遠嶺
【本藍染め有松絞り】
―手蜘蛛絞り― 括り-三浦鈴世 藍染め-本藍染め 着用時季・単衣~盛夏
<手蜘蛛絞り> 工藝染織の着物や帯に関心をお持ちの方でしたら、その名前を聞かれたことはこれまでに一度や二度ではないと思います。 有松絞りの中でもとりわけ制作点数の少ない絞り技法です。その理由は至って単純です。 ほぼ二人の女性の手によってのみの制作であること。 付け加えて申し上げれば、お二方のご高齢を思いますと、この先の制作数の僅少の不安は否めません。 更にもう一点付け加えますとこうした工藝絞りはご多分に漏れず後継者の目処が立たず存続が危ぶまれております。(※現在、有松絞りは海外生産「カンボジア、ベトナムなどの海外での括り」がその大半を占め、括りがカンボジアなど、染色は国内、となっております。)
有松絞りと一括りに言いますが、有松絞り(と名の付く)のすべてが有松で行われている訳ではありません。 上述しましたようにむしろ、こうした一部の工藝染織の有松絞りを除けば、括り/絞りの大半は現在国外の手に委ねられています。 それは有松絞りに限るものではなく、京都の疋田鹿の子絞りなども同様です。 そうしなければ成立しないのも日本の伝統産業の現状と言えるのかもしれません。(その意味においては純粋な地場産業とは言い難くなってきているようにも思います。) 染織における、伝統や歴史とは、地場の産業の連綿に他なりません。 工藝染織の多くは地場産業の中に在り、地場産業の象徴が工藝染織品なのです。 それはこの有松絞りとて同じことです。 絞りの浴衣の産地として有松鳴海絞が有り、数々の有松絞りが生産されています。 その中で古くから伝わる技法を守って少量ながらも生産され続けている、それが今回こちらで ご紹介させて頂く工藝染織としての有松絞りなのです。 そしてその中でも一際生産数の少ない絞りが手蜘蛛絞りなのです。
随分長々としたお話となりました。 それはこの有松の地場産業として量産される有松絞りと、一部縷々として伝え継がれている工藝絞りとの異なりをお伝えしたかったから、それ以上の理由はありません。 さてさて・・・、この手蜘蛛絞りなのですが、手蜘蛛一筋と言っても過言ではないほど手蜘蛛絞りを括られてきた、もっと言えば人生の大半を手蜘蛛絞りに費やしてきた三浦鈴世さんの手によって丁寧に丁寧に絞り括られたお品です。 ご覧頂けますように、絞り、染め、とすべてに丁寧な手仕事が積み重ねられています。 申し上げるまでもないかも知れませんが、藍も化学藍ではなく本藍です。 化学藍の綺麗さとは異なる本藍の渋みが感じられてとても素敵だと思います。 三浦鈴世さんの手で括られた手蜘蛛絞り、有松の工藝染織の中で一二を争う絞り美しい絞りだと思います。 絞り名古屋帯(青楓)¥125,000※表地税込、無双名古屋帯(虫籠に蛍)¥225,000※表地税込の名古屋帯でコーデしてみました。ご参考までに。
※この夏のご案内はこちらの品で最終かと思います。 ご検討されておられます方はお早めにどうぞ。
商品番号 |
SIBORI-KOGE-55551 |
商品名 |
工藝絞り/有松絞り 手蜘蛛絞り 三浦鈴世 |
品質 |
綿100% |
価格 |
¥195,000(表地のみ仕立て無し/税込) ¥221,500(浴衣仕立/居敷当付き/税込) ¥237,500(単衣着物仕立上げ/居敷当付き/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約3週間~25日戴いております。
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巾/ 長さ |
巾/約1尺~一尺弱(※およそ37,5cm)・長さ/3丈3尺5分程/12m80cm程 ※身長165cm位迄/裄1尺8寸5分程度まで |
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