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あを
【西陣織九寸名古屋帯】 ―マグノリアの花― 制作/洛風林
マグノリア、それは木蓮属の花の総称。 こちらにご紹介のマグノリアの花は18世紀フランスの染織を範として洛風林において図案化されたものです。 自然が生み出した造形、それを人の心と手が生み変えたもの…、自然の中に見る木蓮の美しさ、創意が織り込まれた美しさ…、マグノリアの花を見ているとこの芳醇な美しさを創ったもの、者を想います。 マグノリアの一片の花とマグノリアの花と銘された一枚の織物、どちらも美しい、、。 こうした染織を眺めていると美術工藝とは何なのか、と想うことがあります。 制作者は制作者の中に揺らぐことのない美の基準が有るから制作においてぶれることがないのかもしれない、
つまり、制作者の様々な見識の累積(堆積も含め)や思考の構築の中における英知や軌跡の結晶、それらがこのように意匠/designとして結実したもの、と言えるかと思います。
いつも思ったり書いたりするのですが、美しいデザインにおいて過ぎたる美しさ「過剰」は、創造を彫刻する(削ぎ落とす)ことで整えることが出来ます。 しかし何もないところから美しさを引き出すことは出来ないのです。 もともと過剰を内に秘めている創造こそが、様々な思考の構築の中で英知の結晶を現出することが出来るのだ思います。 意匠/designとは、極めて精巧に制御された「英知の結晶」と言えるのかも知れません。
ひとつの「織物」として完成された美しさが、見る目を通して脳裏隅々を満たしてゆきます。 秀逸な意匠が帯地としての工芸的価値観を高めていると言ってもよいのだと思います。 抑制の効いた色彩印象でありながら、どこか凄みを含み、物足りなさを感じさせることはない。 そう感じさせるのは、織の巧みさと意匠/デザインが高い次元で見事に相俟っているからこそなのだと思います。 そしてそのままそれはこの帯をお選びになり御使いになる方の感性や趣向の高さを想わせてくれるのです。 こうした帯は極めて「美意識」の高い機屋の手によって初めて可能となる意匠/デザインであり、上質を極めた「西陣織物」でもあるのです。
さてさて、、、では、どのようなお着物に適わせるのか…なのですが。 たとえば色無地や附下、江戸小紋などにお使い頂けるのはもちろんなのですが、上質な紬織物、あるいは御召織物に御使い頂きましても素敵な装いとなるかと思います。 他に意外でしたのが、(意外でもないかな)結城紬の無地や縞に適わせてみたのですが、金銀箔を用いない質感が結城紬のマットな表情にとても美しく映え、想像以上に素敵でした。 ※参考画像は白たか織りの長市松綾を適わせてみました。 画像の数倍素敵です。 ご参考までに、、。
商品番号 |
TNM-OOE-1 |
商品名 |
西陣織九寸名古屋帯 マグノリアの花/洛風林 |
品質 |
絹100%※金銀糸・箔を除く |
価格 |
¥246,000 (表地/税込) ¥257,500 (芯仕立て上げ税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日戴いております。 |
巾/ 長さ |
八寸~八寸一分程/ 九尺七~八寸程 ※お仕立て上がりの際のサイズ |
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