カーテンを
透く月光に
目覚めけり
川井さち子
風土
【本さつま 永江明夫 緯絣】
制作/東郷織物
緯絣 淡珊瑚色/灰桜色
薩摩絣と言う名称は古い文献などに見られますが、それらは現在の綿薩摩とは異なり、当時の薩摩藩の絣織物の総称なんですね。 また染織そのものも実際には薩摩で織られたものはなく、統治したとされる琉球や奄美地方で織られていたようです。 また、その素材も木綿ではなく麻が中心でいわゆる現在の「琉球絣」や「上布」を薩摩絣としていたようです。 現代、薩摩絣と言えば総じて綿薩摩のことを指します。
こちらに掲載の本さつまは、木綿の織物の中で最も精密な「織り」によって織り上げられる「綿薩摩」です。 その機(※はた)の源は締め機である大島紬の機ですが、極細の綿糸を用いて織り上がる質感は大島紬とは異なる特有の「織の」表情を携えています。 その風合いから「木綿の宝石」とも賞される質感は絹織物では表現する事のかなわない固有の「しなやかさ」「温かみ」を感じます。 この綿薩摩は現在 永江氏が興した「東郷織物」においてのみ織られています。 そのクオリティは極めて高く、一反一反丁寧に織り上げられ 量産はされておりません。(※東郷織物は量産にはまったく関心を持っておらず、あくまでも品質が保たれる範囲の生産に拘っています。)
極めて細やかな絣が織られています。 この細やかな絣は実際に着物としてお仕立がなされた際に生地自体の深みとなり「上質な織物」としての質感を感じさせてくれます。 色調は灰桜、或いは淡い珊瑚色。 弊店ではカサブランカと合わせてみました。 カサブランカのどこかエキゾチックな印象を溶け込ませるかのように素敵な取り合わせとなりました。 綿織物だからと言ってドレスダウンを意識するのではなく こうした綿薩摩のような上質な織物はむしろ大島紬や結城紬などの絹織物と同様な帯合わせをすることでより一層魅力を引き出せると思います。
商品番号 |
TS-OR-06120 |
商品名 |
本さつま 永江明夫 緯絣 |
品質 |
綿100% |
価格 |
¥215,000(表地のみ仕立て無し/税込) ¥257,000(単衣仕立/居敷当付き/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約3週間~25日戴いております。 |
巾/ 長さ |
39cm程(※約一尺三分程)/※12m70cm以上 |
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