青葉径
さざ波に似て
風の詩
木根渕成子
遠嶺
【工藝絞り/本藍染め手絞り】
―麻の葉模様―
有松手絞り
括り-近藤鈴枝・加藤とみ子
染め-本藍/矢野染色工房
着用時季・単衣~盛夏
こちら、「絞りの手」「藍染めの手」を特に指定し、一点一点、絞り元に依頼した工藝絞りとしての有松絞りとなります。 わざわざ「工藝絞り品」とお伝えしましたのはよくある有松絞り(※とは言ってもいま有松絞りの大半は海外で絞られています。それらも一様に有松絞りと呼ばれますが呼称が同じ以外その質はまったく異なるものとなります。)とはその成り立ちがまったく異なるものとなるからです。 こちらのお品は有松にて括られ染められた、いわゆる有松絞りです。 つまりこちら、現在ではほぼ途絶えてしまっている「絞り染色技法」を用いて一点一点創作された「工藝品」としての「有松絞り」なのです。
古来から伝わる絞り技法を用いて、天然藍で染める、とした工藝染織品としての有松絞りです。 機械絞りや、国外に作業を依頼して絞られた産業品/量販品とはその性質がまったく別なものとなる訳です。 どちらが良いかと言うお話ではありません。 産業として図れば、こうした「工藝絞り」は存続すら難しいものとなります。 コストを図り、量産を計らなければ、伝統産業は立ち行かなくなります。 現在、有松絞りが四百年もの伝統を続けているのは、そのほとんどが産業として量産が計られ、生産が計れているからに他ならないのです。
図案が描かれ、型紙が彫られ、青花が摺り込まれ、括りが施され、染色され… 糸が解かれて初めて絞り工藝品としての姿を表すのです。 さて、こうした工藝絞りをどのように愉しむか、それは装う方の感性次第です。 もちろん浴衣ですから、浴衣としてお召し頂くことを想って絞り、染められている筈です。 しかし、これほどの質感となると、浴衣としてお召し頂くだけでは、なんだか勿体ないと感じてしまうのは私だけではないように思います。 画像ではからむし八寸名古屋帯、越後上布八寸名古屋帯/上村昭一作を適わせてみました。 深く染められた本藍の絞りは夏の着物としても素敵ではないでしょうか。
さて、こうした工藝絞りをどのように愉しむか、それは装う方の感性次第です。 もちろん浴衣ですから、浴衣としてお召しいただくことを想って絞り、染められている筈です。 しかし、これほどの質感となると、浴衣としてお召しいただくだけでは、なんだか勿体ないと感じてしまうのは私だけではないように思います。
※お愉しみいただける季節は…、と言えば本来7月~8月と言うことになろうかと思いますが、最近ではもう少し早め、6月中旬~9月の掛かりまで。 梅雨季~お愉しみいただいているようです。 参考に首里花織半巾帯とコーディネートしてみました。
商品番号 |
SIBORI-OKD-5518 |
商品名 |
工藝絞り/有松絞り |
品質 |
綿100% |
価格 |
¥205,000 (表地のみ仕立て無し/税込) ¥247,500(単衣仕立居敷当付き/税込) ¥221,500(浴衣仕立上げ/税込) ※一級和裁士による手縫い。 ※お仕立てに要する日数はご注文確定後 約2週間~20日頂いております。 |
巾/ 長さ |
1尺弱(※37.5cm程)・長さ/3丈3尺程(※12m50程) |
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