「染織工芸品」としての紬織
「染織工藝品」それは「染織家」の「創意/イマジネーション」が生み出したある一つのコスモと言えるかもしれません。こちらではつくり手の感性と/手技により創作された作品を掲載しております。ひとりの染織家がすべての工程を手掛ける、いわゆる「作家物」と呼ばれる作品にはその作者の表現したい何か/desire、あるいは潜在する美意識が籠められているように思います。それは時に「彩り」による表現であったり、「織り」の技法であったり、意匠/ designにコスモが籠められていたり…。つまり作者の創意のすべて、保つ個性のすべてが一枚の布に注ぎ込まれているのです。こちらの頁では染織作家、染織工房の有名無名に意味なく捉われるのではなく、たとえそれが一介の無名の職人の制作であったとしても、私自身が心を揺さぶられる作品、染織と真摯に向き合った精神の美しさを想わせる作品、つまり、制作者の想いや染織に対する深い美意識や情熱が私の「目」と「手」にはっきりと感じとれる、そんな「工藝作品」を一点々丁寧に掲載しております。どうぞお時間の許す限りゆっくりとご覧くださいませ。